学長メッセージMESSAGE

世界から注目され、
世界に発信してゆく
大学を目指して

学長
祖父江 憲治

明治30年、学祖三田俊次郎先生は東北・北海道の医療の貧困を憂いて、私財を投じ「私立岩手病院」「医学講習所」と同時に「産婆看護婦養成所」を開設し、以来「岩手医学校」「岩手医学専門学校」さらに「岩手医科大学」と姿を変え、一貫した医療人の育成を続け、今日に至る迄123年の栄光の歴史を刻んできました。

昭和40年には北日本で国公私立初となる歯学部を開設、平成19年には薬学部を開設しました。さらに、平成28年に岩手看護短期大学の移譲を受け、これを母体として平成29年4月看護学部を開設しました。悲願であった看護学部が新設されることにより、医・歯・薬・看の4学部学生が同一キャンパスで学ぶユニークな医療系総合大学となりました。

令和元年9月には待望の岩手医科大学附属病院(矢巾新病院)が開院しました。新病院は最新鋭医療機器を導入し、優秀な医療スタッフを揃えた 1,000床規模の世界屈指の大病院です。県内唯一の特定機能病院として、県民の健康を守る病院として機能しています。新附属病院開院と同時に、内丸の旧病院は内丸メディカルセンターとして、外来患者を中心とした高度外来機能病院(50床入院施設)として機能しています。内丸メディカルセンターは歯科医療センターを包含し、医科・歯科総合治療センターとしての役割を果たしています。新附属病院と内丸メディカルセンター各々の特色を生かし、本学二大病院は岩手県のみならず、北東北さらに東北の医療中核拠点として地域医療と先進医療の推進を担ってまいります。

国内でこれまでに医療系の複数学部を有する大学は存在しますが、同一「キャンパス」内で、かつ共通した「講義・実習棟」で、異なる学部の学生が連携して共に学ぶことができるのは本学のみです。学生諸君は学部の垣根のない教育・研究・診療の環境の下、患者中心の医療、地域医療、チーム医療の根幹を学んでいます。さらに、米国ハーバード大学との間で教育、診療及び研究に関して連携関係を構築し、現在、歯学部の学生・教員を中心に相互留学が実現するなど、世界から注目されています。本学は今後ともに世界に発信してゆく大学を目指していきます。
岩手医科大学は、素晴らしい教育、診療、研究環境を用意して諸君たちを待っています。「医療人たる前に誠の人間たれ」との建学の精神のもと、本学で学び、幅広い教養に裏打ちされた、「病気を診るのではなく、『人』を診る」高い人間性を有した高度医療人に育ってくれることを願っています。